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3.水害に関する情報

ハザードマップ

現在のお住まいに、どのような危険があるのかを事前に知るには、ハザードマップを確認します。

ハザードマップとは、災害の被害予測図で、災害種別ごとに別のマップが存在し、主に国や地方公共団体にて作成されています。お住まいが該当する地域の、地方公共団体にハザードマップについて問い合わせてみましょう。

ハザードマップを見る家族

ハザードマップには主に以下の内容が記載されています。

  • 指定(緊急)避難所一覧表
  • 想定浸水区域
  • 土砂災害の恐れのある場所
  • 高潮被害範囲

防災チェックポイント

内水・外水・土砂災害・高潮災害以外にも、地震による津波のハザードマップもあるので一度合わせて確認してみましょう。

内水ハザードマップ

内水ハザードマップには、内水氾濫が起きた場合の地域ごとの浸水の深さや危険性の目安のほか、避難所の一覧や場所などが掲載されています。

内水ハザードマップに掲載されている、内水氾濫による浸水時の危険性と浸水の目安の例

内水氾濫による浸水時の危険性と浸水の目安
危険度A.浸水~20cm おおむね歩道が冠水し始める
危険度B.浸水~45cm 床下浸水と床上浸水との境界付近、50cmで大人の膝までつかる程度
危険度C.浸水~1m 1mで大人の腰までつかる程度
危険度D.浸水1m~ 2mで1階軒下までつかる程度

防災チェックポイント

自宅の浸水深さによって避難場所が変わります。

各災害のハザードマップを確認し、自宅の安全が確認できていれば自宅にとどまる事も避難です。しかし自宅にいることが危険な場合は、避難所など自宅外へ早めに避難行動をとりましょう。

洪水ハザードマップ

洪水ハザードマップには、外水氾濫が起きた場合の地域ごとの浸水の深さや危険性の目安のほか、避難所の一覧や場所などが掲載されています。

洪水ハザードマップに掲載されている、外水氾濫による浸水時の危険性と浸水の目安の例

外水氾濫による浸水時の危険性と浸水の目安
危険度A.浸水~50cm 1階の床高まで浸水する程度、50cmで大人の膝までつかる程度
危険度B.浸水50cm~3m 2階床下まで浸水する程度
危険度C.浸水3m~5m 2階軒下まで浸水する程度
危険度D.浸水5m~ 2階軒下以上浸水する程度
洪水ハザードマップで確認できる自宅避難可否の目安

ご自宅は洪水ハザードマップで確認するとどの危険度に該当しているでしょうか?

色がついていない(白色)

浸水想定が無いので、周辺の状況確認、情報の収集をしつつ自宅避難が可能です。

危険度Aに該当(1階の床高まで浸水想定)

危険度A

1階の床高までの浸水が想定されていますので、1階にお住まいの場合は被害が拡大する前に、自宅以外への避難をすべきか慎重な判断が必要です。上階に避難可能な場合は、周辺の状況確認、情報の収集をしつつ自宅避難を検討できますが、危険を感じたら自宅以外への避難を検討しましょう。

危険度Bに該当(2階の床下まで浸水想定)

危険度B

1階にお住まいの場合は大変危険な状況が想定されますので、早めに避難所等への避難をご検討ください。
2階の床下までの浸水が想定されています。2階にお住まいの場合でも、被害が拡大する前に、自宅以外への避難をすべきか慎重な判断が必要です。上階に避難可能な場合は、周辺の状況確認、情報の収集をしつつ自宅避難を検討できますが、危険を感じたら自宅以外への避難を検討しましょう。

危険度Cに該当(2階の軒下まで浸水想定)

危険度C

1階・2階にお住まいの場合は大変危険な状況が想定されますので、早めに避難所等への避難ををご検討ください。
2階の軒下までの浸水が想定されています。3階にお住まいの場合でも、被害が拡大する前に、自宅以外への避難をすべきか慎重な判断が必要です。

危険度Dに該当(2階の軒下以上浸水想定)

危険度D

2階の軒下以上の浸水が想定されています。該当地域にお住まいの場合は大変危険な状況が想定されますので、早めに避難所等への避難をご検討ください。

防災チェックポイント

自宅が安全だとしても・・

自力で上階への避難が難しい場合は早めに避難所等へ避難するようにしましょう。河川の近くでは「家屋倒壊等氾濫想定区域」もあるので確認をしましょう。

災害が迫ってきてからでは間に合いません。

ハザードマップはあくまでも一つの想定なので、想定外も意識して行動を考えましょう。またハザードマップは日頃から家族一緒に確認しておきましょう。

避難所一覧

避難所

ハザードマップには、さまざまな災害に応じて、適した避難場所が表記されています。
自宅の危険性の確認はもちろんのこと、災害に応じて避難できそうな場所も決定するようにしましょう。

指定避難所等は収容人数が決められており、避難者数によっては受け入れてもらえないケースもありえます。1カ所の避難所だけでなく、複数の避難先を検討しておくことも重要です。

  • 指定緊急避難場所

    指定緊急避難場所は、津波、洪水等、災害による危険が切迫した状況において、住民等の生命の安全の確保を目的として住民等が緊急に避難する際の避難先として位置付けるものです。(国土交通省 国土地理院ウェブサイト)

  • 指定避難所

    指定避難所は、災害の危険性があり避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを目的とした施設です。(国土交通省 国土地理院ウェブサイト)

  • 広域避難場所

    大規模な火災が広がった場合に避難する避難場所で、面積が10ヘクタール以上ある指定された大きな公園や広場等です。

防災チェックポイント

災害ごとに避難所が異なる場合がある?

避難所には災害の種類によって、避難所として適さない場所もあるので注意しましょう。

避難所一覧の表記例
避難所名称 洪水 土砂災害 高潮 地震 津波
○○公民館 × ×

「○○公民館」は土砂災害、高潮、地震時の避難は可能、津波、洪水時は避難不可

防災チェックポイント

避難ルートを確認!
避難

例えば内水氾濫で浸水が発生することによって、自宅外へ避難時にアンダーパス・地下道等の周辺より低くなっていて浸水のために通ることができない場所や、河川・用水路・側溝・マンホールなどの冠水していると視界が悪く危険な場所を迂回して避難せざるをえない場合があります。

普段から避難経路を歩いて複数のルートを確認しておきましょう。

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一般社団法人 岡山住まいと暮らしの相談センターは、岡山県の皆様の住まいと暮らしのお悩みについて、さまざまなご相談を承っております。